MagSafeとQi2の違い|対応iPhone・最大W数・充電器とケースの選び方

MagSafe は Apple が iPhone 12 から採用した磁石で位置を合わせるワイヤレス充電の仕組みで、Qi2 はそれをもとに業界団体 WPC が定めた共通規格です。どちらも磁石でぴたりと止まる点は同じで、違いは「誰が定めた規格か」と「対応する W 数・機器の広さ」にあります。この記事では、充電器やケースを選ぶときに見るべき表記を整理します。

Qi・Qi2・MagSafe の関係

ワイヤレス充電の共通規格「Qi(チー)」は、WPC(Wireless Power Consortium)が定めています。WPC の2023年11月の発表によると、Qi v2.0(Qi2)は2つのプロファイルで構成され、そのうち磁石で位置を合わせる MPP(Magnetic Power Profile)は、Apple が WPC に提供した MagSafe の技術をもとにしたもので、Qi2 のロゴで示されます。もう一方は、磁石を使わない従来の方式を改良したものです。

ワイヤレス充電の規格の整理(2026年11月時点)
名前定めているところ主な特徴
QiWPC置くだけの充電。磁石での位置合わせはない
Qi2WPC磁石で位置を合わせる。最大15W(2023年に開始)
Qi2 25WWPCQi v2.2.1。元の Qi2 より約70%多い電力(2025年7月に発表)
MagSafeAppleiPhone 12 以降の磁石の仕組み。Apple の充電器・アクセサリで使う

WPC は、Qi2 25W の開始にあわせて、iPhone に加えて主要な Android スマホも初めて Qi2 の仲間に加わると発表しています。Android スマホで磁石式の充電器を使いたい人は、機種の仕様に Qi2 の対応が書かれているかを確かめてください。

iPhone は機種によって最大W数が違う

Apple のサポートページ「iPhoneでMagSafe充電器を使う方法」(2026年11月時点)では、MagSafe 充電器での充電速度を機種ごとに次のように案内しています。

MagSafe充電器での最大出力(Appleの案内より)
機種最大(W)必要なアダプタ
iPhone 18 Pro・18 Pro Max、iPhone 17・17 Pro・17 Pro Max、iPhone 16 Plus・16 Pro Max2530W以上
iPhone 16・16 Pro22.5(ピーク時)30W以上
iPhone Air20(ピーク時)30W以上
iPhone 17e、iPhone 15 以前1520W以上
iPhone 13 mini・12 mini129V/2.03A以上

25Wの高速充電には、対応する型番の MagSafe 充電器と、30W以上(15V/2.0A以上)のアダプタの組み合わせが条件とされています。また、イヤホンなど有線のアクセサリをつないでいる間は出力が下がります。Apple は、充電器を先に電源につないでから iPhone を置くと最大の電力で充電されること、先に置いてしまったら一度外して3秒ほど待ってから置き直すことも案内しています。アダプタの W 数の考え方はUSB PDの急速充電の解説も参考にしてください。

充電器を選ぶときの見方

磁石式の充電器は、Apple 純正の MagSafe 充電器のほか、他社の Qi2・Qi2 25W 認証の商品、単に「マグネット式」とだけ書かれた商品が並んでいます。次の順で確かめると選びやすくなります。

  1. 自分の iPhone の最大 W 数を上の表で確かめる。15W までの機種なら、25W の充電器にしても速さは変わらない。
  2. 商品が「Qi2」「Qi2 25W」の認証を受けているかを確かめる。WPC によると、認定試験所で安全性と相互運用性の試験に合格した製品だけが Qi・Qi2 のロゴを表示できる。WPC の製品データベースでも検索できる。
  3. 付属のアダプタの有無と、必要なアダプタの W 数を確かめる。アダプタが付かない商品は、別に用意する。
  4. 置き方(平置き・スタンド・車載・モバイルバッテリー一体型)を使う場面で選ぶ。

「マグネット式」「MagSafe 互換」とだけ書かれ、認証の表記がない商品は、磁石で付いても充電の速さや発熱の管理が規格どおりとは限りません。仕様の W 数と認証の有無を見比べましょう。

Qi だけの充電器と iPhone

磁石のない従来の Qi 充電器でも、iPhone 8 以降なら充電できます。Apple は、多くの Qi 対応充電器では最新の iOS の iPhone を最大7.5Wで充電できると説明しています。置く位置がずれると充電されないことがあるので、寝る前に置いておくような使い方なら Qi でも困りませんが、使いながら充電したいなら磁石で止まる MagSafe か Qi2 が便利です。

ケース・カードとの組み合わせの注意

磁石の力と充電の効率は、ケースの上からでも保てるかどうかで変わります。ケースを着けたまま使うなら、MagSafe 対応(磁石入り)のケースを選ぶのが基本です。

  • 厚いケース、金属製のケース、バッテリーケースでは、充電されない、または遅くなることがある(Apple の案内)
  • クレジットカード、交通系 IC カード、パスポートなどを、iPhone と充電器の間に挟まない。磁気ストライプや IC チップが傷むおそれがある
  • カードを入れる手帳型やカードケースは、充電の前にカードを外すか、背面と充電器の間に来ない位置にする
  • 充電中は本体と充電器が温かくなる。熱くなりすぎると、iPhone が充電を80%で止めることがある

ケースの素材や形の選び方はiPhoneケースの選び方で解説しています。

人気の充電器・スタンド

当サイトの一覧から、充電器・ケーブルを人気順に表示しています。磁石式かどうか、Qi2 の認証、最大 W 数は商品ごとに違うので、ショップのページで確かめてください。価格は取得時点のものです。

※価格・在庫は2026年11月7日 20:11時点のものです。購入の時点で各ショップに表示される価格が適用されます。最新の価格・在庫・送料は各ショップでご確認ください。

机やベッドの横でスマホを立てて使うスタンド・ホルダーも並べています。

※価格・在庫は2026年11月7日 20:11時点のものです。購入の時点で各ショップに表示される価格が適用されます。最新の価格・在庫・送料は各ショップでご確認ください。

ほかの商品は商品一覧から種類・価格で絞り込めます。

まとめ

MagSafe は Apple の仕組み、Qi2 はそれをもとにした WPC の共通規格で、磁石で止まるという使い勝手は共通しています。選ぶときは、自分の iPhone が何 W まで対応しているかを先に確かめ、それに見合う充電器とアダプタを組み合わせるのが近道です。他社製なら Qi2・Qi2 25W の認証の有無を、ケースは MagSafe 対応の表記を確かめておきましょう。