モバイルバッテリーの選び方|容量mAhとWh・PSEマーク・飛行機の持ち込み

モバイルバッテリーは、容量(mAh)を「何回充電したいか」と「持ち歩ける重さ」の釣り合いで決め、PSEマークと事業者名が表示された商品から選ぶのが基本です。飛行機に乗る人は、Wh(ワット時)への換算と、2026年4月24日から変わった機内持ち込みのルールも確認しておきましょう。

容量は mAh と Wh の2つの書き方がある

商品名に大きく書かれる「10000mAh」などの数字は、内部の電池の容量です。一方、飛行機の持ち込みで基準になるのは Wh(ワット時定格量)です。国土交通省の案内では、本体に Wh の表示がないときは、次の式で計算するよう示しています。

Wh = 定格容量(mAh)× 定格電圧(V)÷ 1,000

国土交通省の資料には、定格容量27,000mAh・定格電圧3.7Vで99.9Whという例が載っています。定格電圧は本体のラベルに書かれているので、計算するときはその値を使います。

定格電圧が3.7Vの場合の換算例
容量(mAh)定格量(Wh)
5,00018.5
10,00037
20,00074
27,00099.9

なお、表示の mAh の分がそのままスマホに入るわけではありません。電圧の変換や発熱で失われる分があるため、実際にスマホを充電できる量は表示より少なくなります。何回充電できるかは、スマホの電池の大きさと商品の説明を見て目安をつかみましょう。

容量と重さの釣り合いで選ぶ

容量が大きいほど重く、かさばります。毎日かばんに入れるのか、旅行や災害への備えに使うのかで、ちょうどよい容量は変わります。

  • 5,000mAh前後:薄く軽い商品が多い。外出中に1回分を足せれば十分という人向け
  • 10,000mAh前後:持ち歩きやすさと容量の釣り合いがよく、商品の数も多い
  • 20,000mAh以上:旅行や、タブレット・ノートパソコンも充電したい人向け。重さは商品ページで確かめる

重さは「g」で書かれているので、今使っているスマホの重さと比べると持ち歩いたときの感覚がつかみやすくなります。

出力とポートを確かめる

充電の速さは、容量ではなく出力(W)とポートの種類で決まります。スマホやタブレットを速く充電したいなら、USB Type-C のポートを持ち、USB PD に対応した商品を選ぶのが一般的です。W数の見方とケーブルの選び方はUSB PDの急速充電の解説にまとめています。

  • ポートの数:スマホとイヤホンなど、2台を同時に充電したいなら2ポート以上
  • 同時に使ったときの出力:複数のポートを使うと、1ポートあたりの出力が下がる商品が多い
  • 本体への充電:本体を充電する入力のW数が大きいと、バッテリーそのものの充電が早く終わる
  • ケーブル一体型・ワイヤレス型:ケーブルを持ち歩かなくてよい。背面にくっつく磁石式はMagSafeとQi2の違いも参考に

PSEマークと事業者名を確かめる

モバイルバッテリーは電気用品安全法の対象です。製品評価技術基盤機構(NITE)の資料によると、経済産業省は2018年2月1日に通達を改正してモバイルバッテリーを規制の対象として扱うこととし、経過措置が終わった2019年2月1日以降は、基準に適合した製品でなければ販売できなくなりました。

購入するときは、次の点を確かめます。

  1. 本体の定格ラベルに PSE マークがあるか。
  2. マークの近くに、国内の届出事業者(製造・輸入事業者)の名称が書かれているか。NITE は、インターネットで海外から直接届く製品には基準を満たさないものもあると注意を呼びかけています。
  3. 「PSEマーク取得」という書き方に注意する。NITE によると、PSE マークは取得するものではなく、事業者が技術基準への適合などの義務を果たしたうえで自ら表示するものです。
  4. 持っている製品がリコールの対象になっていないか。NITE は、リコール対象品による事故が多いとして、リコール情報の確認をすすめています。

飛行機への持ち込みルール(2026年11月時点)

国土交通省は、国際民間航空機関(ICAO)の国際基準の緊急改訂を受けて、2026年4月24日からモバイルバッテリーの機内持ち込みに新しいルールを加えました。従来のルールと合わせると、主な内容は次のとおりです。

  • 預け入れ(受託)手荷物に入れることは禁止。機内に持ち込む
  • ワット時定格量が160Whを超えるものは持ち込めない
  • 機内に持ち込めるモバイルバッテリーは1人2個まで(160Wh以下に限る)
  • 端子に絶縁テープを貼る、袋に分けて入れるなど、ショートしないように保護する
  • 座席上の収納棚に入れず、座席ポケットなど手元に置く
  • 機内の電源などからモバイルバッテリーに充電しない。モバイルバッテリーからスマホなどへ充電もしない

国土交通省の資料では、一部のルールに違反すると航空法による罰則が科される可能性があること、航空会社によってはより厳しいルールを設けている場合があることも示されています。旅行の前には、利用する航空会社の案内もあわせて確認してください。

長く安全に使うための注意

NITE は、リチウムイオン電池は高温や強い力で内部が傷み、発火につながるおそれがあると説明しています。日ごろの扱いで気をつけたい点をまとめます。

  • 夏の車内、直射日光の当たる窓際など、高温になる場所に置きっぱなしにしない
  • 落とさない。かばんの中で重い物に押されないようにする
  • ズボンのポケットに入れたまま座るなど、強い力をかけない
  • 膨らんだ、異常に熱くなる、においがするといった変化に気づいたら使うのをやめ、販売店や事業者に相談する

人気のモバイルバッテリー

当サイトの一覧から、モバイルバッテリーを人気順に表示しています。容量・出力・重さは商品ごとに違うので、ショップのページで仕様を確かめてください。価格は取得時点のものです。

※価格・在庫は2026年11月7日 20:11時点のものです。購入の時点で各ショップに表示される価格が適用されます。最新の価格・在庫・送料は各ショップでご確認ください。

予算を抑えたい人向けに、安い順でも並べています。価格だけで決めず、PSE マークと事業者名の表示も確かめましょう。

※価格・在庫は2026年11月7日 20:11時点のものです。購入の時点で各ショップに表示される価格が適用されます。最新の価格・在庫・送料は各ショップでご確認ください。

ほかの商品はモバイルバッテリーの一覧で絞り込めます。

まとめ

容量の数字は大きいほど安心に見えますが、重さとのバランスで「毎日持ち歩けるか」を考えるのが失敗しないこつです。安全面では PSE マークと事業者名の表示、リコール情報を確認し、飛行機では Wh・個数・機内での使い方のルールを守ります。充電の速さを重視する人は、出力の W 数とケーブルもあわせて選んでください。